選ばれるステーションとは?
東京都訪問看護ステーション協会だより(冬号)が,事務局に届きました。
山の上ナースステーションの柴田三奈子所長さんが,「わかりやすいけいえい学」というコーナーで,選ばれるステーションについて述べています。柴田所長は,徳島にお越しいただき,講演いただいたこともあります。ご存知の方もいらっしゃるでしょうか。
今回は、そわにえ,第36号,東京都訪問看護ステーション協会だより(冬号)よりご紹介をします。
新しい制度-介護医療院
平成30年度は,診療報酬,介護報酬の改定があり,はや1年たとうとしています。
平成30年4月から「介護医療院」という介護保険施設が制度化されました。出典にある文献から,介護医療院について紹介します。皆様は,すでに最先端におられるので,介護医療院についてもご存知でしょうか。
著者である尾形氏は,今後,様々な介護保険施設の再編成が起こるであろうと述べています。
介護医療院は,病院ではないが,医療法に規定する医療提供施設であり,介護保険提供施設であるといわれています。それでは,介護老人保健施設と何が違うのでしょう。尾形氏によると,看取り・ターミナルケアを行うかどうかで異なるそうです。老人保健施設は,中間施設であり,施設と在宅の中間に位置し,サービス利用者が在宅療養へ移行するのをつなぐ役割を担うとされてきました。その点では,訪問看護ステーションとの連携も大きかったと思います。
しかし,介護医療院は,看取りまで行う施設として位置付けられており,入居者や家族が介護医療院の利用を選択すれば,訪問看護ステーションは在宅から送り出す立場になるかもしれません。
サービスを利用する人々が変われば,ニーズが変化することであり新しい制度も生まれることが予測されます。介護医療院には,医師や看護師が常駐していることが要件になっています。利用者がどのサービスを選択しても,看護職間で連携を行い,利用者の尊厳を重視した看取りのケアができるよう支援するという看護職の役割は変わらないと思います。

(出典:尾形裕也:介護医療院創設は再編の序章?,28-29,JAHMC 2019 January,公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会出版)

徳島県訪問看護ステーション連絡協議会会長 多田敏子
訪問看護ステーションで病棟看護師の出向を受け入れてみませんか?
日本看護協会出版の「看護」12月号(2018年)には,病院看護師の訪問看護ステーションへの出向が特集になっています。
山形県,岡山県,および京都大学の取り組みが紹介されています。病院看護師が研修ではなく,訪問看護師として実践することが「機能強化型訪問看護管理療養費3」において加算要件の一つになり,訪問看護ステーションへの出向が今後促進されるととらえられています(46頁)。まずは病院からスタートし,双方に出向する人事交流へ繋げていくと,より効果的ではないかといわれていますが,まさにそのとおりだと思います。
 病院看護師を受け入れた訪問看護ステーションの管理者は,出向期間に体験できる内容を調整し,訪問についての振り返りを行うための面談を毎月行ったと報告されています(44頁)。出向は,このような配慮があってこそ効果が上がるものと思われます。ステーションにとっても,最新の医療情報が学べ,出向者も在宅療養が可能な利用者像が広がったとステーション管理者は述べています(44頁)。
 新しい取り組みには,積極的な工夫が必要だと思います。また,訪問看護ステーションの職員の皆様のご理解とご協力が不可欠です。以前にも書きましたが,医療機関もステーションも,地域住民にとっては生活に欠かせない社会資源です。そのことを自覚して,出向を少しずつ始めてみませんか。
 

徳島県訪問看護ステーション連絡協議会会長 多田敏子
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。

皆様には、健やかに新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。
また、日頃から温かいご支援ご協力を賜り、心からお礼申し上げます。

今年もこちらの「お知らせ一覧」で、訪問看護の情報やステーションの紹介等を掲載していこうと思っております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

徳島県訪問看護ステーション連絡協議会 事務局
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称
終活や看取り等,人生の最終段階にむけた心構えが,一般的にも普及してきました。訪問看護師の皆様も,看取りの研修の機会も多くなり,実際に在宅での看取りに立ち会った方も少しずつ増えてきたのではないかと思います。
 終末期という表現が,人生の最終段階という表現に変わり,昨年はアドバンス・ケア・プランという表現を見かけることが多くなりました。
 そして,さらに愛称として,「人生会議」が発表されました。12月5日付で厚生労働省から報告がありました。さらに,11月30日は,「いい看取り」,「看取られ」と語呂合わせし,「人生会議の日」とするそうです。11月は,「いい…の日」として活用されることが多い月ですので,なるほどと,思ったところです。
 訪問看護師の皆様が,人生会議をしっかり開催し,みなさんで自分の生き方を考える機会が増えることを願っています。

徳島県訪問看護ステーション連絡協議会会長 多田敏子
ほうもん看護255号より
公益社団法人日本訪問看護財団が発行している機関誌「ほうもん看護」をご存じですか?
今回は、最新号(255号:2018.12.15発行)の記事を少しご紹介したいと思います。
看取りについてのトピックス
「看取りの作法」という言葉にひかれて記事に注目しました。
訪問看護師にとっても参考になることであり、共感しましたのでご紹介します。